2017年7月25日火曜日

夏安居

本山の安居(夏季勉強会)に来ています。朝7時から午前中いっぱい講義があり、午後も講習などがあります。本年の本講(義)は森田眞円勧学による『観経玄義分』、副講(義)は殿内恒司教の『浄土三経往生文類』と内藤昭文司教の『大乗荘厳経論無量章』、それから満井秀城司教による会読。論題は「六字釈義」「三往生義」「是報非化」。
熱いです!

2017年7月18日火曜日

遇獲行信遠慶宿縁

先日、親鸞聖人の真蹟集の中に挟まっていた祖父岡本泰雄のものと思われる書がでてきました。書と言っても余り紙を使って練習したものではないかと思いますが、とてもかっこいい字だと感じましたのでスキャンして汚れをとってみました。
このご文は「たまたま行信を獲ば、遠く宿縁を慶べ。」と読みます。
親鸞聖人は「あう」という言葉に目的をもって数通りの違う漢字を当てますが、たまたまと読む「遇」の字を使って「遇う」(あう)と読ませることがあります。その場合、私の側からは思いもよらず「たまたま」あうことができたの意味になりますが、だからこそ大きな喜びがそこにはあります。(仏さまの側からは必然の出遇いとして味わいます。)
行信とは本願に誓われる「至心信楽欲生我国乃至十念」のことなので、そのまま本願を意味します。
宿縁とは「宿世の強縁」のことであり、遙かな昔より今日に至るまでの様々なそして全ての仏さまによるお育てのことです。
「思いがけずながらも、阿弥陀如来の本願に出遇わせていただいたのなら、はるかな昔より今日に至るまでの仏さまのお働きを慶ばせていただきましょう。」と現代語訳することができるでしょうか。
もし、このように味わうことができるのなら、私が生まれてくる前から、そして生まれてきてから今日までの全てが大切な意味をもつものといただくことができるのでしょうね。それはさらに私の未来にも大事な意味と方向を教えてくれます。
浄土真宗の教えとか、本願念仏の教えと言われるものはそんな意味と働きをもつ教えなんです。

2017年7月15日土曜日

岡本泰雄の書

祖父岡本泰雄の書が出てきました。お聖教の間にメモのように挟まっていたもので、たぶん練習したものかと思います。また、後ほど説明を加えたいと思います。

2017年7月14日金曜日

7/12の写真です。前日も開いていたようですが見逃しました。今日(7/12)の方が大きく開いていたそうです。
梵天(ブラーフマン)がお釈迦さまにご説法の決断を迫った時、「世の人々は急ぐべきことでないことばかりに心がいって、聞くべきことには目もくれない。そればかりか、ほとけの悟りを謗る者も出てくるだろう。」と、お釈迦さまはちゅうちょされました。それに対して梵天は、「そのような者ばかりではありません。世には水面の葉に邪魔されているが故に水上に頭を出すことのできないハスのつぼみのような者が多勢います。その者たちはもう少しのところにいるのです。だからどうかこの世にとどまってご説法をください。」とお願いされたそうです。その梵天の願いを受け、お釈迦さまはご説法をする決心をされました。梵天は「世に光が灯された。」と喜ばれたといいます。
そのことを思い出しました。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
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2017年7月11日火曜日

敬称

いま読んでいる本があります。西本願寺系の勉強をしてきた自分からしてみたら(たいしてはしていない)今更これを確認しなきゃいけないってどういうことだろう?って思ってしまうことが多い本です。でもとても勉強になります。しかし、その本は読んでいてとても苦しいのです。
というのは、「親鸞聖人」と私たちには宗祖と仰ぐ方を一度も聖人を付けず、敬称略ともいれずに最初からたぶん最後まで(まだ途中なんで)呼び捨てです。たしかに学術論文や特定の状況では敬称は付けないことがあります。でも、やっぱり違和感があります。もしかしたら、敬称をつけないような風潮も現在の問題の裏にはあるのかなって思いました。
ごめんなさい、とってもわかりにくい投稿だったと思います。読んでくださってありがとうございました。

2017年7月9日日曜日

日本の盆踊りは海外でBon Danceと呼ばれ楽しまれています。ハワイには34の浄土真宗本願寺派寺院がありますが、それぞれで一日から二日のBon Danceが催されます。オアフ島だけで計38カ所でのBon Danceがあるようです。(ハワイのBon Danceスケジュール

どなたでも参加できる催しです。ぜひハワイに行かれる方はお参りしてください。踊りだけでなく「法要」(本堂でのお参り)にも参加していただけたらありがたいです。日本仏教系の寺院にはたいてい日本語ができる人、日本から移住してきた人がいます。そういう方を通じてよりハワイのことを知ることもできます。
ハワイにも浄土真宗(日本仏教)のお寺がいっぱいある、盆踊りが開催されているなんて、ちょっと素敵だと思いませんか?

2017年7月8日土曜日

昨夜は築地本願寺の常例法座にお参りしてきました。行信教校の大先輩が親鸞聖人のお名前の変遷を通して南無阿弥陀仏のおいわれをお話しくださいました。
「人間って事実で生きているのではありません。そのいのちにどのような意味をもって生きるかが大事なのです。」
ありがたい御縁でした。合掌

2017年7月7日金曜日

白道をゆく

人間にとって一ばん不幸なことは、自分が生涯をかけて本当に求めねばならないものが何であるかを知らないことだ。真に求むべきものを知らないから、あれも、これもとあらぬものを求めて道草をくい、あれでもなかった、これでもなかったと、不満と悔恨のなかで、かけがえのない生涯を空しくすごしてしまうのである。
 人間が求めねばならないものは、ただ一つ、本願の念仏なのだと教えておられるのが浄土の教説である。親鸞聖人はそのこころを
  たとひ大千世界に みてらん火をもすぎゆきて
  仏の御名をきくひとは ながく不退にかなふなり
と和讃された。人間がこの世に生をうけて、知るべきことは、永遠ないのちのみ親の大悲の誓願がわが身にかけられていることであり、なすべきことは、わが名を称えよとおおせられた願いのままに念仏することであり、帰すべきところは、み親のまちます涅槃の浄土なのだ。それ以外のもの、たとえば財産にせよ、社会的な地位や名声にせよ、職業にせよ、ただ旅をゆくものの前にあらわれたこころよい景色ではあろうけれども、なければならない人生究極の目標ではない。
 また、どんなに苦しいことが多かろうとも、淋しい人生であったとしても、それが念仏の申される縁となり、浄土をなつかしむ法縁でありえたとき、私にとってありがたい一生でございましたと、合掌して頂戴できる境地もあるのだ。
(梯 実円師『白道をゆく』より)

2017年7月5日水曜日

大賀蓮


大賀蓮(おおがはす)というそうです。
蓮は仏教を象徴する花です。蓮は清流には咲かず、泥沼に咲きながら決してその泥の色に染まりません。それはまるでほとけ様が安らかなところにとどまることなく迷いの世界(泥沼)に出現し、苦しみの中にある人々を救おうと働き続け、その世界を美しく荘厳していく様のようであるから仏教を象徴する花として尊ばれるのです。
写真は今日のものです。明日には開花するでしょうか。楽しみです。

2017年7月3日月曜日



築地本願寺で布教使の研修会があった時に撮りました。築地本願寺は京都西本願寺の東京支店(別院)のような存在です。