2007年6月9日土曜日

土曜法座

本日は土曜法座が勤まりました。
ご讃題には歎異抄第三帖をいただきました。
この一帖は「善人なほもって往生をとぐ、いわんや悪人をや」という大変有名な一文で始まります。
このお言葉のオリジナルは法然聖人なのですが、歎異抄があるため親鸞聖人を代表する言葉になっているようです。
第三帖全体を読まねば、はっきり言ってこのお言葉の真意は伝わりません。
(読んでも伝わるかどうか・・・)
くれぐれも「悪いことする人間が救われるんだ」などとは読まないでください。
全体を読んでいくと、善人とは自力作善の機、悪人とは本願他力の機と示されています。
阿弥陀様の救いの正しき目当ては「他力をたのみたてまつる悪人」であり、
そこには生きとし生ける全てのものを本願を信じ念仏申すものへと育てる、と誓われた阿弥陀様の大悲が流れているのです。
歎異抄は諸刃の剣です。
大切に拝読させていただきたいと思います。

天候の悪い中、皆様ようこそお参りくださいました。