2009年2月23日月曜日


大恩寺ふれあいの里
  お寺から歩いて二、三分の所に、近所に住む常盤一男さんご夫妻所有の、山三千坪、畑三千坪の土地があります。私、住職の毎朝の犬の散歩コースにもなっているところです。四季折々に変化する山、鶯が鳴き、大鷹を見るときもあります。ヘビにも出くわす時があります。木漏れ日の中を足早に歩く山道は最高です。鼻歌のひとつも自然とでてきます。自分を見つめる時でもあります。四、五年前までは、常盤さんご夫妻が畑で元気に働いておられた姿をよく見かけたものでした。収穫の折、トマトやなす、ほうれん草、ヤツガシラなど、「持って行きなさい。」と新聞紙に包んで下さいました。取り立ての野菜のおいしいこと! 農作物のほとんどは種を蒔いて作ると言うことを、実際に私はここで実感できた気がします。フランスの画家のミレーの「種を蒔く人」の絵が妙に印象に残ります。さて話をもどしましょう。二週間ほど前、元気になった常盤さんとお会いした折、私はふと、以前から常々思っていた、
「この山と畑がお寺の人たちの、家族そろって畑を耕したり、草を取ったり、花を植えたり、野菜を収穫したりできるようなふれあいの場にしてもらえたら嬉しいのですが・・・」と自分勝手なことをお話ししたら、常盤さん「住職、いいよ。」と言う思いがけない返事。その時から私の頭はこの山と畑のことで一杯。常盤さんのご厚意で、最新式の耕運機等もお借りできるとのこと。天然のほたるがでる池をどうするか(昨年の大雨のおり、泥で埋まってしまった)休憩所があったらいいな、と市役所やエクステリアのお店で尋ねたら、調整区域のため、建物は一切だめだが、テントならばいいでしょう、とのこと。 そんなこんなで、名称、「大恩寺ふれあいの里」ができた次第です。
 そこで、来る三月十五日(日)午後一時より、大恩寺ふれあいの里の開所式を行いたいと存じます。簡単な食事、おにぎりとサンドイッチと飲み物を用意いたします。記念撮影後、十キロのジャガイモをみんなで植えます。時間の都合がつく方は家族そろってご参加ください。
 また、今後、原則としてお寺では第一土曜日と毎月十五日の午後をふれあいの日としたいと思います。その日以外のいつでも来ていただくことはできますが、必ずお寺に寄って、ロビー寺務所受付にあるノートにお名前と電話番号を記入してください。また、ふれあいの里募金箱を設置いたしますのでお気持ち入れてください。残りの人生を楽しく有意義に。 お念仏の教えを聞くことを中心に。

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