2017年9月10日日曜日

先日「お陰さまが中心」という先輩のお話をシェアさせていただきました。 今年の初め頃にある研修会に参加したのですが、そこであるお坊さんが昨年大恩寺からあまり遠くない障害者施設で起こった虐殺事件についてお話しをしてくださいました。犯人は「あいつらは役に立たないから殺していいんだ」と話をしていたということに対してそのお坊さんは、「いつから役に立つ立たないで人を語るようになったのでしょう。」とおっしゃっていました。 正直、どきっとしました。これって何を中心にして生きるかと同じことです。仏教という教えは仏さまを中心とする考え方や生き方を聞く教えです。自らを傍らに置いて仏さまがどのような方であるかを聞かせていただく。そこに私と仏さまの大きな違いが見えてくる。それがとても大切なことです。「お陰さまが中心」も、自らが主でなく傍になってはじめて出てくる言葉です。 いま、「私」を中心に置いて「私」にどれだけ利益をもたらすか、都合が良いか悪いか、役に立つか立たないかで語られることがとても多いように感じます。私は人のことをそんな風に考えていないと思われるかもしれませんが、そう考えなければ生きられないのが人間でもあります。だから仏教の教えを聞くことが大切なんです。 仏さまが中心となったとき、世界がどのように見えるのか。ひとりひとり、ひとつひとつの命が仏さまの目にどのように映るのか。ぜひ、聞いて欲しいです。

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