2017年9月17日日曜日

仏教には他力という言葉がありますが、浄土真宗の特徴に「他」の字の解釈があります。このことは以前より述べています、何を中心とするかと密接な関係があります。 私が中心となったとき、他は私以外のものになります。その場合、現在一般的に誤用されている「他人の力」の他力の意味になるでしょう。言葉というのは心を表しますから、人間というのはどれほど「私」を中心に世界を見、我を貫き満たそうとするものなのかを表しているのが現在の「他力」の誤用なのでしょうね。 浄土真宗は仏さまが中心となる教えです。その場合、「他」は仏さま以外の全てのもの、そしてこの「私」を意味する言葉となります。「他(=私)」の仕合わせを願い働く阿弥陀仏の力を本来浄土真宗では他力と言います。そこには私の「我」を貫き満たそうとする姿と真反対の世界が開かれています。 前回の繰り返しになりますが、この仏さまのものの見方と、私のものの見方の違いを聞いていくことがとても大切です。

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